自分らしく生きたい

自分の体験が誰かの生活のヒントになったらいいなと思います

2023年7月 東京の夏が来る

 

 

6月27日

 

 

 

じわじわと、しかしはっきりと、部屋でじっとしていても暑さで体力を消耗するようになってきた。

 


暑いのは昼間の数時間だけだと見込んで、夕方に一旦冷房を消してみるのだが、日に焼かれた建物は熱気を持ち続けて一向に冷めず、ならばと窓を開けてもよく焼けたアスファルトから放たれる生あたたかい空気が入り込むのでむしろ逆効果なほどで。アプリが示す外気温が27℃とか26℃とか、クーラーを絶対につけなければならない数字ではなくても、実際のところ深夜を過ぎなければ街が日に焼かれる前のちょうどいい室温には戻らない。

 


降参して、アプリが示す外気が何度だろうが割り切って常時クーラーをつければ良いのだろうが、人工的な冷気は体に悪い気がして気が進まない。

 


小型の充電式サーキュレーターをカーテンレールにつけて、背中に風を送ってみるが、加減が難しい。

 


そうこうしているうちに、暑さにやられて食欲が完全に失せてしまっていることに気づく。

 

 

 

ここ数日だ、窓を開けて過ごせなくなったのは。

 


夏至をちょうどまたぐ頃はまだこんなに暮らしづらいとは微塵も思わなかった。日が長いっていいなぁと、夕方には外へ出て、涼しい風に吹かれながらのんびりと散歩をした。案外、私は6月が好きだなんて思った。

 


たしかに、今週末には7月になる。手帳の1番下の方をじっと眺めて、それからページをめくって「あ」と、夏本番はもうすぐそこに迫っていることに気づく。

 


先日、前の日の朝に茹でた作り置きの大量のそうめんを何食かに分けて1日かけて食べた。

 


熊本産のトマトは瑞々しくフルーツのように甘く食感も良く美味しかった。

 


アイスコーヒー用のボトルを買って冷蔵庫に牛乳とセットで常備することにした。

 


意識するよりも体が先に、夏に向けてウォーミングアップを始めていることに気づく。

 

 

 

1年のあいだに季節が4つもあるというのは、どうだろう。ちょっと、短い間にあり過ぎやしないか。

 


季節の変わり目に弱い。体が慣れて暮らしやすくなっても半月ほど経つと次の季節への順応期間に入る。

 


着るもの、食べるもの、都度調整を重ねつつ、季節は変われど変わらない習慣として散歩や、入浴、美容(香りによるリラックス法、身の回りの清潔さ、ストレッチ、)睡眠、このあたりは狂うことなく確固としていたい。このあたりを指標として、仕方ないから季節に順応するまでは都度休み休みいることにしようと思う。

 


無理して転んでも喚いても、助けてくれるママはいない。学生までだ、無理できるのは。楽しいこともつらいことも自分の限界まで夢中になって挑戦できるのは、周りのサポートがある環境までだ。

 


大人になってしまったら、一人で暮らすようになったら、決して限界を迎えてはならない。常に、せめてこの後一食分の食事が取れるだけの体力を残し、どこで何をどのくらい食べようかある程度の算段が頭の隅で立てられるだけの余裕をもっていなければならない。

 


そんなこと意識する必要もない人は大勢いるのだろうが、私にはこれが重要で難しいことなのだ。

 

 

 

 

7月22日

 

 

 

冬の間、気分のすぐれない日や眠れない夜は躍起になって日記を執筆した。充足感やスッキリ感、気づき、成長、得たものは色々あるものの、失うものもあった。身体の健康と、お金だ。

不規則かつ怠惰な食生活によって体重と食費が激増。コンビニで賄うジャンクな栄養もとい手軽さをお金で買ったら口座がすっからかんになった。

 


7月の目標は節約。特に食費を最小限に抑えたい。というのもお世話になっているバイト先のシフトが減った。(税金の関係でこのままでは働きすぎであったからちょうど良い話だったのだが)収入が少なくなる分は、支出を減らしてバランスを取りたい。今月の鍵は、休みをいかにお金を使わず過ごすかになってくる。とすると今までより机に向かう時間は減らす必要がある。なぜなら脳が疲れるとそのケアにちゃっかりお金がかかることを冬の間に学んだ。

 


究極の三日間を過ごした。丸一日中布団で疲れるまでアニメを見続け、合間に散歩と軽い自炊と質素な食事をとるだけの生活だ。それなりに楽しかったが、これが正解かと問われれば微妙だ。

 


ただその三日間でクーラー暮らしに慣れた。今ではキンキンの部屋で肌の露出が少ない格好をして生活するのがベターとなった。

7月の初めから中頃まで、連日猛暑が続いた。梅雨明けもまたずいきなり灼熱の夏。早朝から晩まで気温はほとんど30度を下回ることなく、最高気温は36度、たっぷりと湿度を持った熱風が街を駆け、セミは夜通し鳴き続けた。

 

 

 

 

 

 

特に6月から7月に切り替わるころはまさに季節の変わり目という感じで、とにかく体調がすぐれない日が続いてしんどかった。蒸し蒸しジメジメとした気候に体が全く慣れず、おまけに低気圧か、だるくて吐き気もして、気分は常に憂鬱だった。

 


次の週は生理前か、疲れが取れず、集中力もなく、だるくてよく布団で横になって過ごした。前の週から食欲が低下していたことも影響したのだろう。引き続き何もかも憂鬱だった。それに、突然の長い休暇にヌルッと突入して、目先にこれと言った目標もあらず、体調不良と戦っていると言いながらも、ただただ時間を持て余してしまっている日々に、精神的にも少しまいっていた。

 


15日にいつもより遅れて生理が来たら、少し体が楽になった。眠気は残っているが、頭痛、吐き気といった体調不良はなくなった。

 


湿度が以前よりマシになった。暑いけど最高にいいお天気を利用して洗濯を干そうなどと元気良く考えるようになった。それから猛暑が少し和らぎ、最高気温は高くて33度、朝晩がこれなら過ごせると思える気温まで下がるようになると、夏を越すイメージが膨らんで来て楽しくなった。

 

 

 

上京してそろそろ一年になる。生活に慣れ、余裕が持てるようになったのだろう、作業に没頭する手をとめ、周りと、少し先の自分の未来を想像しようと挑戦するようになった。ここ数日は、その新たな挑戦によって生まれる不安に戸惑ったり悩んだりしながら過ごしている。その都度気軽に彼に話を聞いてもらっている。それに向き合うだけの落ち着きが、自分の中に生まれつつあるのを感じる。